平成26年度第4回のアソシア志友館「おもしろ学校」が8月22日(金)19時 00分~20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。

第4回の講師は岩倉市立五条川小学校の戸田清徳先生。テーマは「絵えツ!誰でもピカソっくりに!?」でした。

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「今年はピエールは来ません。」から始まりました。昨年は、始めにピエールが登場して一気に戸田ワールドへ引き込まれました。今年も軽妙な語り口でユーモアたっぷりに聴衆を引きつける戸田授業の始まりです。

最初は作品鑑賞です。

まるで写真のような島村伸之の作品、ピカソの10代のころの写実的な作品、磯江毅の作品、アントニオ・ロペス・ガルシアの作品がありました。

ガルシアはすべての作品を現地で本物を見ながら書いているという話があり、「私たちも彼に習って、さっそく描きましょう! もちろん見ながら。」と続きました。そして、折り紙で鶴を折りました。

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結構苦戦している人もあり、皆、鶴を折るのに必死です。
しかしこれで終わりではありません。
折った鶴を利き手でない手で、画用紙にボールペンで描くのです。みんな真剣です。

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線が思ったように引けません。まっすぐな線が引けません。悪戦苦闘しました。
「さあ、これでみなさん同じスタートラインに立ちました。技よりも一生懸命な気持ちを大切にしましょう。」と戸田先生は言われました。
「あなたは絵を描くことが好きですか?」と問われました。
小さいときは絵が好きな子が多いのに、成長するにしたがって嫌いになっていくという現実がある。でも、絵心は誰にでもあるはず…。
作品鑑賞第2弾、こんどはそんなにすごいと思えないのに有名な作品の紹介でした。スペインのセシリア・ヒメネス、デュフィ、熊谷守一、ミロ、ピカソ、ポロックのアクションペインティングなどの紹介があり、上手に描かなくてもいいんだという安心感を持ちました。

そして、絵の描き方の紹介がありました。
「カメラオブスクラ」という風景を写し取る方法、そして、グリッドを使う方法の紹介があり、いよいよ制作の時間です。


絵を描くときの心得

・あきらめずに最後まで描ききる。

・考えながらよく確認して描く。

・先入観を払拭するため逆さにして描く。


グリッドを使って、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を写し取ります。

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みんな真剣です。

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あっという間に20分が過ぎ終了の時間となりました。未完ですが、上手にかけて満足感を感じました。

 

感想を紹介します。

・私はどちらかというと絵を描くのは嫌いです。授業を受けて①あきらめずに最後まで描ききる。②考えながらよく確認して描く。③先入観を払拭するため逆さにして描く。この3つのことを頭に置きながら今日は描きかけを完成させたいと思います。

・絵を描くことは、めんどくさいと思うことが多いですが、逆さにしてマス目の線だけを追いかけていたら、つい夢中になっていました。こういう方法もあるのだと、目からウロコでした。集中しすぎて疲れますが、時間を作ってまた、チャレンジしたいと思います。・久しぶりにとっても集中できた時間でした!! グリッド法では全く描くことができませんでした。自由に描くという方法が自分には合っているのだと思いました。グリッドでは左脳を使い絵を描くので右脳でなかなかバランスをとるのが難しいのかなあ…。左手で自由に右脳で描いて楽しんでみたいと思います!!

・私はもとから絵を描くのが好きでしたが、今回の授業を受けて絵を描くのがもっと好きになって、それとともに絵を描きたくなりました。プロの作家さんでも、本物そっくりに描く人と小学生が描いたような絵を描く人がいて、美術館でいろいろな絵を見たいと思いました。今日で改めて自分が絵が好きだと実感できました。