平成27年度第7回のアソシア志友館「おもしろ学校」が12月16日(水)19時 00分~20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。

第7回の講師は大口町立大口西小学校の伊藤勝治先生。テーマは「「あっ!わかった」この喜びを味わいましょう」でした。

27_7_1初めて教壇に立ったとき、生徒が「ルートは役に立つの?」って聞いてきました。それに対して、「役に立たないよ」って答えていた自分がいた。「何を言ってるんだ」と思いながら、それ以来授業一筋にやってきました。

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【第1問】
たろうさんは、エレベーターで階まで上がるのに30秒かかります。かずこさんはエレベーターで12回まで上がるのに、どのくらい時間がかかりますか。

【答え】
30×2=60
子供たちはみんなこう答えたんです。それに対して、「違うよ。」と言ったら、「えっ」と子供たちは言って、それから追求が始まりました。正解は66秒です。30÷5 6×1166 66

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【第2問】
画目は縦から?横から? 右 左
右は縦から、左は横からです。見分け方があります。分かりますか?

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【答え】
右は画めが縦だから縦から、左は3画目が横だから横からです。

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【第問】

84×86=

 

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【第問】
碁石取りです。
先手のあなたは、はじめに何個取れば勝つことができますか。
①②③④⑤⑥●

ルール
人で交互に碁石を取ります。
度に碁石を個までとることができます。
・黒の碁石を取ったほうが負けです。
・あなたが先行です。

【答え】
の倍数を残すように取ればよい。

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【第問】
三角形の面積は、何cm2ですか。

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【答え】
線の中の●の数+線上の●×0.5-1
8+6×0.5-1=8+3-1
=10

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【第問】
面積が8cm2となる多角形を見つけましょう。

【答え】
どんな形でも、線の中の●の数+線上の●×0.5-1 で求められます。
これをピックの定理と言います。

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【第問】
多角形の面積は、何cm2ですか。

【答え】
これもピックの定理で求められます。
13+16×0.5-1=20 20cm2

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【第問】
伊藤さんは、車で自宅から名古屋城へ行きました。
行きの平均時速は40km、帰りの平均時速は60kmでした。
往復の平均の速さを求めましょう。

【答え】
48km
道のりは同じだが、かかった時間は違うので、単純に足してで割っても答えはできない。
たとえば、道のりを120kmとしましょう。
すると120÷40 行きは時間かかっている。
120÷60 帰りは時間で着ける。
240÷548 往復240km時間かかったのだから、平均は48km

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【第問】
ケーニヒスブルグのブルーゲル川につの橋が架かっていました。
このつの橋を回ずつ渡って元の場所に帰ってきたいが、どうすればよいのか。

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【答え】
できない。

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【第10問】
下の図形は「一筆書き」ができるでしょうか。

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【答え】
できる。

頂点に集まる線が奇数の箇所がつなら一筆書きができる。
ケーニヒスブルグの橋は奇数の箇所が箇所あるので、一筆書きはできない。

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参加者の感想を載せます。

いろいろ考えて答えを導き出す算数の楽しさを感じられた時間半でした。難問ほど解きたいと意欲が高まります。子供も分かりたい、できるようになりたい、との意欲を持っている。「あっ!」という声をいっぱい出しました。
どうしてなんだろうといっぱい考えました。とっても素敵な時間を過ごせて幸せでした。「数学って奥が深い」って改めて感じます。その中で、一つ一つが分かったとき、まさに謎が解けたときの達成感はたまらなく気持ちがいいです。
今まで不思議に思っていた右と左の書き順がよく分かりました。数学の奥深さを感じました。