12月15日()に第7回のおもしろ学校を行いました。
講師は江南市立布袋小学校の土井謙次先生です。
社会でテーマは「伊能忠敬的生き方 そしてあの人 ~人生100年時代を前にして~」でした。



はじめにタイトルが提示され、あの人は誰かという疑問を残してスタートしました。

伊能忠敬の生涯をたどりました。

忠敬は不幸な幼少期を過ごし、その後伊能家へ養子に行きます。
伊能家は酒、醤油、貸し金、水運などを営んでいました。
忠敬はその事業を拡大し成功を収めます。
そして、50歳で隠居します。
この当時の平均寿命は?
忠敬は天文学を学ぶために江戸へ行きます。
そして、32歳の高橋至時の弟子となります。
56歳の時から測量を開始し、地図づくりに着手します。

忠敬を地図づくりにかりたてたものは何か?

60歳までに忠敬は4回の測量を行い、東北部の地図を完成させます。
その費用はどうしたのでしょうか?

忠敬の地図は100年にわたって使い続けられ、イギリス海軍は忠敬の地図を元に海図を作っています。
次の質問です。

こんな地図を作れる国を狙ってはいけないという判断だったそうです。
忠敬的生き方とは

そして、後半はあの人の登場です。

あの人とは、ココ一番創業者の宗次徳二さんでした。
宗次さんの略歴です。

忠敬同様子どもの頃は不遇です。
忠敬同様、ココ一番で大成功した後は53歳で引退し、その後は宗次ホールを作るなど私財を投じて音楽家の支援活動に入っていきます。
宗次さんの言葉です。

忠敬と宗次さんの共通点を考えました。

共通点として次のようなものが出てきました。
・事業で好成績
・幼少時に苦労
・打ち込めるものがある
・謙虚
・稼ぐ才能、使う才能
・早期引退
・自腹
・後世に残るものを作る
・第2の人生が充実
・人のために
・エネルギッシュ
・工夫がある

2人に似ているその他の偉人の紹介がありました。
・トロイアを発見したシュリーマン
・チキンラーメンの安藤百福
・ケンタッキーのカーネル・サンダース

3人とも成功を収めた後、早期引退し、人のために尽くしている人たちです。

最後に「ライフ・シフト」のリンダ・グラットン氏の紹介があり、

人生100年時代の生き方のキーワードは「学び直し」という話がありました。
引退は自分で決め、学び直しをして第2の人生を歩むという生き方がこれからの生き方だという話がありました。

そして、名古屋ターミナル退職後、志友館理事長として人のために生きている柴田さんの生き方こそ、こうした生き方の見本だという話で締めくくられました。

 

感想の紹介をします。

・伊能忠敬さんのこと、自腹を切っていたとか、年下の師匠がいたとか、より深く知ることができました。志が高く、世のため、人のために尽くした人を他にも紹介していただけてすごくよかったです。こんなすばらしい人が日本にいるんだ! 世界にもいるんだ!ということが励みになります。人生100年時代、どう生きていくか考える機会をいただけありがたいです。

・最近、新聞で社会人が仕事の後に学び直しする社会人学校が流行しているとありました。アソシアおもしろ学校は、まさにその先駆けだったのではないでしょうか。人生100年時代、引退は自分で決めるということは新鮮でした。

・個人的に伊能忠敬の生涯に関心があって一時調べたこともあるのですが、改めて彼が手がけたことの振り返りや宗次さんや世界の有数な経営者たちのこと、尊敬の念を抱き直すと共に自分のことをふりかえるよき時間となりました。

・「人生100年時代」といわれるようになり久しいですが、実際の平均年齢を見ていると、自分がその年齢に達したとき、本当にどうなっているのか?と不安にも思います。今からどう生きていくか?今やっていることをどうつなげていくかと考える機会になりました。

 

最後に閉校式を行い、7人の皆勤賞のみなさんを表彰しました。