平成25年度第7回の志友会おもしろ学校が11月22日(金)19時 00分〜20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。
第7回の講師は名古屋市環境サポーターの妹尾瑤子先生。テーマは「水と環境」でした。


はじめに水の分子モデルから話がありました。水の分子はかたよりがあ るそうです。
次に水の三態変化の話でした。1gの氷が水のなるのに80cal、1gの水が水蒸気になるのに540calの熱量が必要で、打ち水や汗で涼しくなるのはこのため。

また、氷を食べると頭が痛くなるのは、氷が水になる時に80calの熱が取られるからで、アイスクリームでは頭が痛くならないのは、アイスクリームは油脂が多いうえに、空気がたくさん入っているから、水分はそれほど多くないのです。

0度付近の水の密度は4度の時が一番重く、秋や春になって水温が4度になると湖や池で水の循環が起きる。温暖化で水温が下がらないと 循環が起こらなくなり、深水層は酸素が少なくなり貧酸素塊ができる。貧酸素塊が上がってくると生物が死ぬ。青潮とか苦潮とか言われる のはこうして起こるそうです。

温度と圧力を変えた時の水の状態から、フリーズドライの説明があった。
フリーズドライはぱっと凍らせて気圧を下げると水分が一気に蒸 発してできる。
など世の中で起こっていることを科学的に説明されて納得しました。

この後は実験に取り組みました。
表面張力を利用して水に1円玉やクリップを浮かべました。なかなか浮かべられなくて苦戦しつつも楽しそうでした。最後に、パックテス トでCODやPHを調べました。


感想を紹介します。
・最近理科について考えることがなかったので、大変新鮮でした。当たり前のようにある水が、そしてその環境が感謝すべきものであるこ とを思い出させていただきました。圧力釜の話、フリーズドライの話、霜や霧の話など日常生活の中で当然のように使っているもののしく みや影響を問題意識を持って使ったことがあまりなかったように思います。
・水の密度についてのお話で、池や湖で起こっている問題が温度の影響であると分かり、とても納得できました。パックテストは初めて体 験しましたが、簡単に調べることができて、結果もわかりやすいものでした。
・水について興味が出てきました。いつも使う水についてこんなに深く考えたことが無く大切に使おうと思いました。
・とても難しそうな講義だと思っていましたが、打ち水や汗、雪が溶ける原理など考えてみると納得でき、とてもわかりやすかったです。 中学、高校でやったなあとなつかしい思いで聞いていました。きちんと原理を知ると、いかに何も考えずに水を使っているのかを改めてふ りかえることができました。