金子みすゞさんの事を取り上げるのは、これで2回目である。会員の皆さんにどうしても、読んでもらいたい本がある。㈱佼成出版社の本で、「金子みすゞのこころ」である。2006年7月25日発行の本である。出版社に電話してみたら嬉しい返事がきた。「在庫はありますからどうぞ!」だって。

「金子みすゞ」さんに何としても会いたくて、金子みすゞさんの故郷「仙先港」の近くの「お寺」を心友と訪ねた。平成18年10月21日午後2時を少しまわった頃だった。澄み切った秋晴れの素敵な日だった事を思い出す。ついにその墓前の前に立った。お花を供え、お線香の煙りの前で静かに手を合わせる。”お元気でしたか”と声をかけた。”来ましたよ”とも言葉を続けた。「熱いもの」がこみ上げてきた。  こうして私は「金子みすゞ」さんに出会うことが出来たのです。あれから、何年も経ったから、また近日中に会いに行こうと思っています。一緒に行く人はいないかなあ!

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「さびしいとき」
私がさびしいときに、よその人は知らないの。
私がさびしいときに、お友だちは笑うの。
私がさびしいときに、お母さんはやさしいの。
私がさびしいときに、仏さまはさびしいの。
金子みすゞ
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 アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄

(2016.7.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第52号より )