平成26年度第7回のアソシア志友館「おもしろ学校」が11月21日(金)19時 00分~20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。
第7回の講師は犬山市教育委員会の岩田泰幸先生。テーマは「謎解き! 脳が活性化する数理の世界」でした。

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「わん丸くん(犬山市のゆるキャラ)は何位だったか。」という問いから始まりました。
39を示し、その後で0を付け足して390位でした。0をつけるだけで10倍できる位取り記数法の良さをローマ数字と比較して説明がありました。
次にピタゴラスの「万物は数である」の紹介がありました。
1理性 2女性 3男性 4正義 5結婚 6恋愛 7幸福とピタゴラスは物事を数字で表したそうです。2+3=5 女性+男性=結婚

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上の図を見せて、理系度チェック「これは何に見えますか?」
立方体に見えたら、理系度○です。
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上の写真「ミカールナンタ」の作り方は?
実際につくってみると、わかります。
次に超簡単理系度チェック
指の組み方と腕の組み方から理系度を見ました。下のようになるそうです。
あなたはどのタイプですか?
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例としてノーベル賞の天野教授(左左)とジャイアンツの長島さん(右右)の写真が出ました。
みなさん、納得していました。
次に円の書き方の紹介があり、円から円周率へ話題がすすみました。
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地球の半径は6370km、地球の円周はどれだけですか?
地球の円周は40000km。そんなぴったりなのと、驚くのですが、メートルの定義を考えれば当然と納得です。
1791年に、地球の北極点から赤道までの子午線弧長の1000万分の1を「メートル」と定義した。
次の質問、「地球の周りに1mの高さでロープを張ると地球の円周との差は?」
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答え 6.28m
6370001×2×π-6370000×2×π=(6370000+1) ×2×π-6370000×2×π
=(6370000+1
6370000)×2×π
=1×2×π
=6.28
次は「花から見える数理」ということで、自然界のものが下の写真のように数列になっているという話がありました。花びらの数を数えてみてください。
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0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144
という数列になっていて、これを「フィボナッチ数列」というそうです。
フィボナッチ数を1辺とする正方形を順に書いていくと下の写真のような図ができていきます。これをフィボナッチ曲線といって、ムール貝や台風の雲、北斎の絵などの曲線と一致するのです。
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そして、この比が黄金比といわれるものになります。
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まさに「万物は数である」が実感できます。
最後は、17×15を簡単に計算する方法でした。
17×15の計算は
17+5=22 (前の数と後の数の1の位を足す)
22×10=220 (上の数に10をかける)
7×5=35 (1の位同士をかける)
220+35=255 (2つの数を足す)
となります。
説明は次のようになります。
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上の写真のピンクの部分を向きを変えて青い部分の下に移動します。
すると縦が17+5=22、横が10の長方形になります。
22×10で黄色+青+ピンクの長方形の面積が出ます。
残りの橙の部分の面積7×5を出して、それを足せば17×15の面積が出るというわけです。
この方法で10代同士のかけ算は簡単にできます。
締めはガリレオの「宇宙のすべては数学の言葉で書かれている」という言葉でした。
ちょっと賢くなった90分でした。
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