野球があまり得意でない人たちも、夏に繰り広げられる「高校野球」は別である。今年も熱い戦いが展開された。
毎年8月に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われる、日本の高校野球大会であり、毎年入場者80万人をほこる国内アマチュアスポーツ最大の大会である。
今年(2014年、96回)の、スローガンは「キラキラ輝く キミの夏」である。

今年は、格別に熱くなった。三重県勢として「三重高校」の戦いぶりはさわやかだった。
約半世紀ぶりに夏の甲子園優勝の期待がかかった。
ほんの紙一重で優勝を逃がしたが、その戦いぶりは、長くファンの心に焼き付き、記憶に残るだろう。

まさに、実力伯仲であり、攻守、好打の応酬だった。
結果的には、優勝を飾ったのは「大阪桐蔭高校」であった。
わが地元の三重高校は「準優勝」という健闘であった。試合終了後、「大阪桐蔭高校」の選手たちは、みんな泣いていた。
「三重高校」の選手たちには、「笑顔」が目立った。さわやかな光景がテレビから飛び込んで来た。
「勝者の涙」と「敗者の笑顔」がお互いの健闘をたたえ合った。選手たちの満足感は、テレビを見ている観客に十分伝わった。今年の夏のドラマは終わった。
難しい今の世の中に、さわやかな感動を、私たちにプレゼントしてくれた。大きな声で感謝したい。
その素晴らしい健闘に対して感謝したい。
そして、大きな声で叫びたい! 全ての選手たちに!
「感動を! ありがとう!」

アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄

(2014.9.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第30号より )