自分が17歳の時、何をしていたんだろう?
今、この「絆」を読んでいただいている「あなた」は、17歳のとき何をされていたんでしょうか。
明日の事など考えていなかった。将来のことなど、あまり真剣に考えた事などない。ましてや、自分以外の事などを考える余裕すらなかった。地域のこと、日本のこと、平和のことなど到底頭の中になかった。そんな自分が恥ずかしい。


世界には凄い「17歳」がいるものだ。
平成26年10月10日「ノーベル平和賞」が発表された。史上最年少の受賞者だ。
その人は、パキスタンの少女「マララ・ユスフザイ」さん!17歳である。

その訴えが凄い!「世界のすべての子どもにペンと本を」。貧しい国の子どもたちが皆、学校に通い勉学に励むよう支援したい!と言われる。
「私は家で働いている子どもたちや路上生活の子どもたち、皆が教育を受けられる夢の国へ向かう旅の途中にいる。
転んでも立ち上がり歩き続ける」と。

マララさんは11歳のときからウエブサイトで、イスラム過激派に脅されて学校に行けない女子生徒の様子を伝えた。2012年10月、過激派に頭を撃たれて重体になり、英国に搬送され大手術を受けて奇跡的に回復された。世界中から届いた義援金と自叙伝の印税を元に「マララ基金」をつくり、貧しい国々の子どもの就学を支援している。恵まれた、しかも環境のいい日本で暮らし、勉強できる幸せを享受している私たちにとって、この国は素晴らしい国であり、世界に誇れる国であることを認識するべきである。
と同時に、17歳の「マララさん」の勇気を支え、自分たちで出来ることを支援し、行動を始めることではないでしょうか。そして、「平和」の大切さをもっと、もっと知るべきである!

アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄

(2014.11.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第32号より )