10月9日(金)に第5回のおもしろ学校を行いました。
講師は岩倉市立岩倉北小学校の高橋宏滋先生です。
国語でテーマは「ふるさとの記憶」でした。
「自分の一番古い記憶は何ですか?」
3~5歳ぐらいの時の記憶を持っている人が多かったです。
「夕焼、小焼の 」何が入りますか?
赤とんぼ 漢字で書くと赤蜻蛉です。
童謡「赤蜻蛉」です。作曲は山田耕筰、作詞は三木露風です。
「負われてみたのは か」何が入りますか?
いつの日
誰に背負われているのですか?
母、姉、子守
何歳ぐらいの記憶ですか?
2~3歳、3~4歳
「山の畑の 桑の実を 小籠に摘んだは か」何が入りますか?
まぼろし
何歳ぐらいの記憶ですか?
4歳、7歳
「十五で は嫁に行き、 のたよりも絶えはてた」何が入りますか?
ねえや、お里
何歳ぐらいの記憶ですか?
3~4歳、7歳、10歳、12歳、もっと上
「夕やけ こやけの 赤とんぼ とまってゐ よ 竿の先」何が入りますか?
る
何歳ぐらいですか?
10歳、30代、40代、50代
この童謡は4番までです。この構成を表す言葉は何といいますか?
起承転結
おかしいな、よくわからないなということを3つ以上探してください。
・赤とんぼが1,4番しか出てこない。
・4番はなぜひらがななのか?
・ねえやは幸せだったか?
・小里のたよりが絶えはてたってどういうこと?
・1,2番はぼやっとしているのに、3番ははっきりしている。3番で何かが変わった。
・1,2番は美しい思い出、3番は悲しい情景、4番はよい思い出を固定化している。
・題が「ねえや」でもよいのでは。
・「ねえや」が「赤とんぼ」になって飛んできた。
1,2番を見比べてください。1番の記憶の方が鮮明なのはなぜですか?
実は三木露風の詞は書きかえられていた。
4番だけ違和感がありますね。どんな違いがありますか?
4番だけ現在形
4番だけ語りかけている感じがする
4番だけ幼い感じがする。
3番の「お里」は誰の里なのですか?
ねえや
「お里のたよりも絶えはてた」とは、どんな意味なのですか?
資料(三木露風の年譜、「赤とんぼのこと」)配付
起承転結でストーリーを作ってください。
感想を紹介します。
●何気なく覚えていた「赤とんぼ」という歌にこんなストーリーが隠れていたとは思いもしませんでした。これからこの曲を聴く度に隣にいる誰かに解説したくなると思います。
●とても驚かされる「赤とんぼ」の詩でした。三木露風の人生を踏まえると見えないものが見えてきました。深い感動を覚える授業でした。
●小学校の頃から知っていると思っていた詩のことを何も知らなかったことに気がつきました。「知らないことを知り、気がつかなかったことに気づく」これ以上おもしろいことはありません。
●楽しみに参加しました。予想以上によかったです。心が自分自身の生い立ちに返り母、父、祖父母のあたたかさを思い出し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。現場にまでお出かけされてすごいなあと思います。