「信じがたい」「信じられない」「驚くべき」「すごい」といった意味の英語「unbelievable」が略されたものであるらしい。
フジテレビ系列放送で「ビートたけし」さん出演のTV番組「奇跡体験!アンビリバボー」ですっかり有名になった言葉です。
「アンビリ現象」とか「超常現象」の別称としての使用もされている。

今からおよそ15年前、我武者羅には走った日を思い出す。
何の勝算もなく、勝ち目のない戦いに挑んだ。
そこには不思議なことに悲壮感もなく、気負いもなかった。
それは「超常現象」でもなく、ごく普通の取り組みであった。
だから皆と心ひとつになれたと思う。
毎年少しづつ、変化していった。
その変化を見るのがたまらなく痛快であったことを思い出す。
ひとり、ひとりに笑顔があった。
楽しそうだった。
いま、「アンビリバボー」と言われることが、気はずかしいことだ。

あれから、5年の月日がたった。当時のスタッフが訪ねてくれる。
昨日まで一緒にいたかのように話す。
そこには時間が止まっていたかのようだ。
「幸せ」とは、裕福になることでもなく、偉くなることでもなかった。
あの日のことを「幸せ」そうに語る、その笑顔が物語っている。
でも、嬉しいことだ!「奇跡の体験!アンビリバボー」といわれるのだ。
一生懸命生きたことが、語り継がれることだ。
不覚にも涙がこぼれてしまった。

もう一度言おう!
「ありがとう」
「ありがとう」。

 

 

アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄

(2015.11.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第44号より )