先日私の親友から、一冊の本が届いた。常に前を向き、熱く生きている彼の薦める本だから、「ドキドキ」しながら読んだ。予想どおり凄い本だった。紙面を通じて皆さんに紹介したい。本の題名は、「たくましく生きよ」(ワニ・プラス)。著者は前・宮城県石巻市立雄勝中学校長「佐藤淳一」氏である。
プロローグから
“鳴り響け「復興輪太鼓」”、叩くのは雄勝(おがつ)中学校の1年、2年生の生徒たちである。2011年3月11日に東日本を襲った大地震と、津波によって学校を破壊され、家を流され、肉親を失った子どもたちである。
生徒が叩くのは、和太鼓ならぬ“輪”太鼓。学校にあった本物の和太鼓は、津波によってすべて流されてしまった。だから自分たちの手で太鼓をつくった。車の廃タイヤを利用し、ビニールテープを何重にも重ねて貼った簡素な楽器だが、えも言われぬ迫力ある音が生まれる。音の抜けのいい和太鼓とはまた違った迫力。ある意味、太鼓の概念を超えてしまったオリジナル太鼓だ。その“輪”太鼓を、雄勝中の校訓である「たくましく生きよ」の言葉が書かれた揃いのTシャツを着た31名の子どもたちが、一糸乱れぬ動きで叩く・・・。31の重厚な音の魂が、雄勝の海の底から一斉に沸き上がるように聴くものに迫ってくる。まるであの日の大津波のように・・・・・・。
是非、この続きは「本」をお読みください。
志友会代表 柴田 秋雄