友だちとは、良いものだ。どれだけ時間が経っていようとも、会った瞬間で時間が埋まる。とりわけ、近頃ときめきの出会いが多くある。「日本一幸せな従業員をつくる」のドキュメンタリー映画が始まって以来、全国あちこちに行く機会が多い。そこに素敵な出会いが待っている。岩崎靖子監督が「出会いの場」をたくさん作っていただいた。感謝いっぱい。
今回紹介する「詩」も、いまから28年ほど前JR東海が誕生したころ、深いお付き合いをした友人から送られて来た。なんと「上映会」で再会したのだ。素敵な生き方をして見える事が出会った瞬間でわかった。
先日、彼から素敵な「詩集」が送られて来た。残念なことに、著者の「喜多内十三造さん」にあったことがない。一度お会いしたいと思っている。彼に一度お会いする機会を作ってもらおうと思っている。

“こころ色”その一 喜多内十三造・詩
こころを洗面器に入れて  じゃぶじゃぶ洗ったら  汚れた水が一杯出てきた  洗面器の水を入れ換えて
何度も何度も絞ったら  最後に銀色の水玉がこぼれ出てきた  あの洗面器は何処へ行った  今もこころをじゃぶじゃぶ洗ったら
あの日のような銀色の水玉がこぼれ出てくるのだろうか  大事な大事なものを置き忘れて  汚れっぱなしのこころで歩く
生き上手な男一人 忘れた水音を  鼓動のように呼び覚ましながら (2011・10・19)
読んでいて「ドキッ」とする。自分の「こころ」も、と思った。でも気が付いたことに「ほっと」する。私だけだろうか。
アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄