2月11日、親友から誘いがあって沖縄に行く機会があった。彼がおよそ2年前か
ら、どうしても見せたい「組踊」があるから、沖縄に一緒に行こう!と誘われていた。
ちょうど、上映会の打合せもあり、行く機会が出来た。
「肝髙の阿麻和利」(きむたかのあまわり)の内容は、沖縄県うるま市の中高校生が出演している現代版組踊「肝髙の阿麻和利」。沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」をベースに、今の音楽とダンスを取り入れて、会場全体を舞台にして踊る。話は勝連城10代目藩主「阿麻和利」の半生を描く。
いわば「沖縄版のミュージカル」。
1999年に、当時の勝連城教育委員会が、子供たちの感動体験と居場所づくり、ふるさとの再発見、子供と大人が参加する「地域おこし」を目的に企画したものだ。
待ちに待った開演時間がせまった。
始まると同時に衝撃が体をおそう。
出演する中高校生の顔の、なんと輝いていることか!はち切れんばかりのパワー。舞台狭しと、いや「会場」狭しと走り回る姿に感動する。輝く目がいい!いつの間にか、見ている私も役者になっている。
とめどなく「涙」が流れる!恥ずかしいけれど、涙と泣き声が出てしまう。
こんなことは始めての経験だ!カーテンコールは、観客が総立ちだ!知らず知らずのうちに、出演の中高校生に、大きな声で、「ありがとう」と叫ぶ! 涙が一杯だ!あくる日に、演出家の「平田大一」さんにお会いする。予定の時間をかなりオーバーして熱く語り合う。何としても、名古屋で開催したいと思う!この感動を、ひとりでも多くの人たちに味わってもらいたい!
我が、親友と熱い握手をした! 「ありがとう!」と。
アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄
(2015.3.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第36号より )