平成26年度第3回のアソシア志友館「おもしろ学校」が7月18日(金)19時 00分~20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。
第3回の講師は岩倉市立岩倉北小学校の尾関俊徳先生。テーマは「四面環海の国土について考えよう」でした。
テンポ良く問題をどんどん出していく尾関先生の授業にどんどん引き込まれていきました。
主な質問と答えをあげていきます。
Q1「山」の字が使われた都道府県は?
A1 山形、富山、山梨、和歌山、山口ここまでは誰でも考えます。
福岡、長崎、宮崎、鹿児島、島根、広島、徳島、岐阜、静岡、岩手、福島
これはなかなか気づきません。
Q2 日本の位置を説明しよう
A2 ユーラシア大陸の東、太平洋の西側など出ました。
オーストラリアの世界地図、カナダの世界地図、ヨーロッパの世界地図の紹介。
自分の国を中心に地図をつくってあるので、世界が変わってみえます。
Q3 領土領海検定シート 日本海と北方と西方の国境線を引いてください。
A3 写真参照
Q4 日本全国に島はいくつあるか?
A4 6,852(海外線の長さが100m以上の島)
Q5 愛知県に島はいくつあるか?
A5 41
Q6 日本で一番大きな島は?
A6 ①本州②北海道③九州④四国⑤択捉島⑥国後島
Q7 日本の東西南北の端は?
A7 北-択捉島 東-南鳥島 南-沖ノ鳥島 西-与那国島
Q8 日本の最北端、最南端、最西端、最東端で郵便物が届くのは?
A8 与那国島だけ
Q9 領土とは何か?
一般に、「領土」とは国家が領有する陸地を指し、国家はその領土に対して
「 」を有します。「 」にはいる言葉は?
A9 主権
Q10 世界の海の憲法(国連海洋法条約)で、海は4つに分けられている。
「領海」とあと3つは何か?
A10 接続水域、排他的経済水域、公海
Q11 外国船は、許可を取らずに領海を航行できるか?
A11 できる。無害通航権
Q12 日本において、領海を12海里としていないところがあるか?
A12 国際海峡(宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡、大隅海峡)
Q13 沖ノ鳥島は、島か,岩か?
A13 島の定義は 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれた高潮時においても水面上にあるもの。
Q14 沖ノ鳥島は、なぜ守らないといけないか?
A14 沖ノ鳥島の水没によって失われる排他的経済水域は約40万平方km
Q15 日本の領土面積は世界何位?
A15 62位
Q16 領海と排他的経済水域を合わせた海域の面積は世界何位?
A16 6位
この後、領土問題に入っていきました。
北方領土、尖閣諸島、竹島の問題を各種資料を基に考えました。
ロシアも韓国も中国もこれらの島を日本領と認めていたことを裏付ける証拠がいくつも示されました。日本領と認めていた時期がありながら、資源問題などから自国の領土と主張していることが示されました。しかし、相手国の言い分にも一理あり、
1945年から戦争をしていない国は7カ国しかなく、日本はそのうちの1つ。
最後に富山県作成の「逆さ地図」を見て何を感じるかを書きました。
感想を紹介します。
945年以降戦争をしていない国があんなにも少なくて、とても驚きました。集団的自衛権、領土問題と普段難しくてあまり知ろうとしていなかった部分が、豆知識と共に確認され、とても勉強になりました。高校生、大人も領土について知らない、答えられない人の方が多く、平和であるからこそ、日本という国について興味がないというのも日本人の特徴であるかなと改めて思いながら聞いていました。
中国、韓国は、日本海と東シナ海に封じ込められているように見える。国益とは何かを考える機会になりました。歴史をふり返ると、隣国と友好関係を築くことはとても難しい問題だと思います。日本の文化や考え方で有効な関係を築けないか考える日々です。力と力のぶつかり合いでは解決の道はないと思いますが…。
日本の位置、領土、領海、領空から日本が今、抱える外国との問題まで楽しく学ぶことができました。日本にとって大切なことは何か、世界のために貢献できることは何かを一人一人が考えることがこれからの日本をつくっていく上で重要だと思いました。そのために教育の役割は重要です。若い人たちに、正しく理解をしてもらって、議論を深めていく必要があると感じました。