自分の「能力」のなかに、「無駄」と「意味合いのあるもの」を分別出来る能力があったなら……。
もっと違っていたにちがいないと思う。逆に「無駄」の中から多くのものを学んだかもしれない。
その「無駄」の中にいっぱいの宝物が隠されているというのに……。
でもその『無駄』が、今となっては有意義なものとなって来ているように思えてくる。
狭いこの日本国のあちこちにたくさんの友だちも出来ている。
万年筆一本とっても想い出ばかりだ。カバンもそうである。
どれを取っても思い出がいっぱい詰まっている。
今日は、この万年筆で手紙を書こう。こうしていても、顔がつぎつぎと浮かんでくる。
志友館の扉を開けてくるその顔が嬉しい……。
あいつ、元気にやっているかなあ……。
あいつの顔みたいなあ……。
齢70歳を超えて、朝が楽しみなんて、乗って行く車中が楽しいなんて、幸せなことだとつくづく思う。
今日も元気な顔して、車に乗ろうと……。
今日もどんな顔に出会えるやら。
どこからくるかしら。
北海道かな、東京それとも九州、沖縄かな……

アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄

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 アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄 (2018.1.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第70号より )