11月13日(金)に第6回のおもしろ学校を行いました。
講師は岩倉市立岩倉中学校の高御堂勝久先生です。
美術でテーマは「透視図法の魅力」でした。Tの字の錯視です。
2つの線は同じものですが、縦が長く見え、横の方が太く見えます。
こうした人間の目の特徴を利用して、透視図法が生まれてきたそうです。
はじめに一点透視図法で、立方体を描きました。
その立方体を透明にしたり、筒状にしたりしました。
線を少し加えるだけで変化するおもしろさに引き込まれました。これを使えば、家の中や景色を立体的に描くことができます。次に二点透視図法に取り組みました。
立方体を二点透視図法で描き、それに穴を開けたり、棒をさしたりしました。次は一点透視図法の発展です。
1枚1枚の板にしたり、1つおきに抜けているようにしたりしました。
次に二点透視図法の発展です。
一点透視図法と同様に板にしたり、1つおきに抜いたりしました。
次に三点透視図法です。二点透視図法にもう一つ消失点を加えて描きます。
三点透視図法を使うと高層ビルを上から見たり、途中から見たり、下から見上げたりするような絵が描けます。
次に三点透視図法の応用です。
穴を開けたり、そこにヘリコプターを通したりしました。
最後に最初の箱に戻りました。
2つの四角は全く同じものなのに、同じものには見えません。不思議です。
ここに高御堂先生の写真を入れます。すると、同じ写真なのに左の方が細く見えます。
「これが一番やりたかったんだ」と最後は笑いでしめて終わりとなりました。
感想を紹介します。
●よこはふとく、たてはほそくみえてびっくりした。とても楽しかった。いっぱいかんがえられてうれしかった。
●一点、二点透視図法で、こんなにいろいろな発見があるんだ~とびっくりしました。実際に描いたこともとても楽しかったです。親子で、立体が見えたときはうれしくて、ちょっと絵がうまくなった?!みたいな気分で笑顔になりました。
●遠近法を元に透視図法ができ、一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法になるところが面白かったです。私は美術が苦手でしたが、これなら立体を描くのに使える!と思いました。
●錯視は分かっていても、違って見えるのは本当に面白いですね、三点透視図法は初めて見ました。複雑そうでしたが、やってみると、わかりやすく、いろいろ今後も使えそうです。
●絵をそれらしく見えるように描くには、透視図法を使うことが大切だと分かりました。美術も科学なんだと実感できました。我々は以下に錯覚にごまかされているかとても驚きました。これは脳がそれらしく見えるように調節しているんだなあと不思議でした。
●一点透視図法とは聞くことはありますが、体験したのは初めてで、描けた瞬間に感動してもっともっと描いてみたくなりました。これを応用できるようになれば、奥行きのある絵が描けるようになると思うと楽しみです。風景も立体図形も描きたいです。おもしろ学校に初めて参加させていただきましたが、あっという間でたくさん驚いたり笑ったりしました。