3月7日名古屋での講演会で「金子みすゞ」の詩を紹介した。
ホテルの時代に、ランチョンマットに、金子みすゞの詩を書き続けた。
もう十年以上前のことである。詩を書くたびに心が洗われるような気がした。金子みすゞのお墓参りに、山口県の長門市仙崎まで行ったのは、それこそ十年も前のこ
とである。あの時代より、もっと今は悪くなっているような気がする。今は自分たちの事だけを考えているよう思われる。


金子みすゞの作品に出会うと、たくさんの人が大好きな人を呼ぶように、「みすゞさん」と呼びたくなる。それは皆さんが「みすゞさん」の作品の中に、自分が聞きたかった嬉しい言葉がたくさんあるからだと思われる。

今の時代は、「金子みすゞさん」のまなざしが必要な時代だと思う。
人と人が、人と自然が、人と生き物が、こだまし合って、お互いが認め合う時代と思う。みんなが「明るい方へ」歩き始める時代だと思う。そうすれば、「金子みすゞさん」も、きっと喜んでくれると思う。私が「お役に立ちましたか」と…!


アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄

(2015.4.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第37号より )