平成26年度第5回のアソシア志友館「おもしろ学校」が9月19日(金)19時 00分~20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。
第4回の講師は一宮商業高校の田辺元祥先生。テーマは「ヒマラヤの不思議」でした。
はじめはご自身の生い立ちから始まりました。
伊勢湾台風の被害を受けて岐阜へ転居し、そこで自然に興味を持ち、石、星、化石、雲、植物、蛾などにのめり込んでいったそうです。 続いて次のような話をされました。
ヒマラヤ山脈形成のはなし
ローラシア大陸にインド大陸がぶつかり、盛り上がったところがヒマラヤになった。
だから、ヒマラヤの山頂から海の生物のアンモナイトが見つかる。 主稜線は変成岩類で構成されていたり、テチス海堆積物の地層が見られる。
ヒマラヤとモンスーン 湿った空気がヒマラヤにぶつかり、手前のヒンドスタン平原ではモンスーンになり、暖まった乾いた空気がチベット高原におり、チベット高気圧となる。
ヒマラヤの環境と植物 環境に適応した植物が生きている。乾燥した水分の少ない稜線にも130種類くらいの植物が生きている。 インドに氷河があるの? 氷河が消える 氷河が地球温暖化のために消えている。氷河がなくなることで、そこに住む人々の生活にも影響を与えている。
参加された皆さんの感想を載せます。
・インドのヒマラヤが大陸の移動による堆積物で作られたということが分かってびっくりしました。また、氷河が下の方から溶けて上が一気に崩れるという解け方をすることも不思議でした。氷河湖は最終的になくなり、集落などが移動せざるをえないということで生活にもたいへん影響することも知ることができました。
・お話を伺う中でヒマラヤの地、植物、集落、畑、氷河がイメージとして感じられるようになってきた。自宅に帰り、地図を広げたり、氷河についても、ヒマラヤについても、ヨーロッパやインド、中国、チベットについても、もう一度かんがえてみたい。ヒマラヤ南側の植生で日本と同じものが多く見られることにも驚いた。ふだん全く考えていなかった世界を見せていただき気づくことがたくさんあった。
・色々なものを見ながら山を歩く。天気や雲を見て判断するなど人間が学んできた大切なことをもう一度学んでいきたいと思います。自然に触れるチャンスをもっと増やしたいと思いました。