あんなに長く付き合ったのに。僅か200名しかいないスタッフのなかで名前と顔が一致しないスタッフがいる。なんとも情けない総支配人だ。顔を見ても名前を思い出せない。当時は必死で覚えたのにわずが7年でこれだ、何とも情けないGMがいたものだ。
当時はスタッフに出来るだけ声をかけた。「君は笑顔がいいね」「君が居るから会いに来てくれるお客様が嬉しいね」と……。大切なことは、どれだけ真剣にあなたと話しているかという事だ。彼の悩みをどれだけ真剣に聞いたことがあるかと言いたい。
閉館してからおよそ7年が経った。7年経っても今も会いに来てくれる。事務所に顔を出してくれる。ありがたいことです。食事も時々する。これを当たり前に想う自分がいやになる。「当たり前」に想う態度が横柄だと思う。
今度あった時「ありがとう」とお礼を言おう。「嬉しさ」を満面に出そう。「10年も長い間ありがとう」と心からお礼を言おう。10年も長い間よく付きあってくれたと「感謝」したい。
アソシア志友館 理事長 柴田 秋雄 (2017.11.1発行 アソシア志友館しんぶん「絆」第68号より )