12月13日(金)に令和元年の第7回のおもしろ学校を行いました。
講師は江南市立草井小学校の土井謙次先生です。
社会でテーマは「大衆は何を求めるのか 江戸時代vs令和 ~歌川国芳の浮世絵に見るジャーナリズム~」でした。
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ジャーナリズムの役割を考えました。
土井先生からは次のようなものが提示されました。
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世界報道ランキングが提示されました。
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日本は何位でしょうか。 2011年は11位でした。
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次に江戸時代の話になります。
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江戸時代の情報源は公式なものは高札、庶民は瓦版でした。
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反権力の内容を堂々と書けば、罰せられます。
そこに登場したのが、浮世絵です。
その中でも権力をアイデアで皮肉ったのが歌川国芳です。
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国吉の年表です。
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国吉の代表的な作品です。
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富くじ禁止、寄席閉鎖、団十郎追放など妖怪は時の政治を風刺しています。
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ここから現代へ戻ります。
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日本で一番売れている雑誌は「週刊文春」です。
現在スクープを追っている雑誌は6誌のみです。
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この後令和になってからの文春が取り上げたものをすべて提示しました。
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江戸時代も現代も大衆が求めているものは変わらないのです。
ガイドブック、グルメ、ファッション、芸能、風俗、エロなどです。
そして、もう一度最初のテーマ「ジャーナリズムの役割は」を考え、グループでシェアしました。
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次のような意見が出ました。
・反権力
・コミュニケーションツール
・考えを深める材料
・大衆の欲求を満たす
・庶民の声の代弁
・ガス抜き
・政治家の牽制
・娯楽
土井先生の願いは「弱い人を救ってほしい」
感想を紹介します。
初めておもしろ学校に参加しました。
ジャーナリズムについて考える時間になりました。
江戸時代の人と今の私たちが近く感じました。
反骨心を持った人が今も昔もいること。
いつの日か良心を持った政治家が日本の国を動かしてほしいなあーと思いました。
令和の時代になったこと
フィンランドの女性首相サンナ・マリン氏が誕生したことに希望を持ちたいです。

今年も独自の視点からの授業ありがとうございました。ほとんど初めて知ることばかりで今年一番「へえー」と思う時間でした。

ジャーナリズムの役割を考える中でこれからはメディアが発信する情報の意図を様々な視点から批判的に読むことの大事さが必要だと思いました。
今回も刺激的なテーマでした。歌川国芳の錦絵は知っていましたが、こんなに面白いものがあるとは知りませんでした。ぜひ本物を見てみたいと思いました。

また、今のジャーナリズムと江戸時代のそれを比較し、大衆が求めるものはそんなに変わらないと感じられました。

ネットニュースが幅をきかせている昨今、新聞の役割の大切さを感じました。
ジャーナリズムの役割とは?
先生のお話「弱いものを救ってほしい」同感します。
正直、政治家の話題には飽き飽き、モラルに反した報道、ジャーナリズムの嫌なところばかり、見てしまっていました。ジャーナリズムの良いところをうまく活用できる知識、情報を調べていきたいと思います。

社会が健全な状態を保つにはジャーナリズムの存在が必要だということを改めて認識しました。
 
最後に閉校式を行いました。

5名の方が皆勤賞でした。
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