平成27年度第5回のアソシア志友館「おもしろ学校」が10月21日(水)19時 00分~20時30分に「ウインクあいち」を会場に開催されました。
第5回の講師は江南市立北部中学校の石原香蔵先生。
テーマは「切なさに酔ふ -演劇を通したコミュニケーションスキルアップ vol3-」でした。
鐘の音が鳴り映画館のようなBGMが流れ「本日は、当劇場にようこそ。」とタイトルがあらわれました。
いつもの白シャツに革のパンツ、ダンディーな石原先生の登場です。
プロローグ 「ごっこあそび」について
あなたが子どものころに遊んだごっこあそびは何ですか?
1955年と2011年のあそびのデータの紹介がありました。
1955年は男子はヒーローごっこ、女子はままごとでした。
2011年は男子は1位ゲーム機2位ごっこ遊び、女子は1位ごっこ遊び2位ゲーム機
とゲーム機が大躍進。ごっこ遊びをしなくてもゲームの中ではキャラクターがあらわれ、行動をしてくれる。空想してごっこ遊びをする必要がなくなった。
1 今日のめあて
2「切ない」とは
3「先生…ココロはドコにあるの?」と生徒に問われた。
心臓でしょうか、脳でしょうか?
祖母の葬儀の時胸の奥がぐっとした。と生徒は言った。
ここにココロがあるんだろうね。
「切ない」は外国語にはありません。
五感で考えてみましょう。
4 色と「切なさ」
「お茶 冷えてます」のポスターの色が赤系統の色だったら、あまりひえている感じになりませんね。
「プルチックの感情の輪」の紹介
自然現象の色が頭にインプットされているので、色で感情を表すことができている。
5 言葉と「切なさ」
「銀河鉄道の夜」を読む。
ジョバンニとカンパネルラの会話の部分を読み「切なさ」を感じました。
6 音と「切なさ」
石原先生の選んだセツナSong Best5を聴きました。
5位 さよなら 夏の日 山下達郎
4位 A Happy New Year ユーミン
3位 Hard to Say I’m Sorry CHICAGO
2位 Christmas 美雪
1位 片思い 柴田 淳
長調と短調の話がありました。
7 ツァイガルニク効果
未完了なものは完了したものより思い出しやすい。
「欠落感」「不足感」「不安定感」
サクラダファミリアに代表される。
8 さあ、演じてみましょう
4人組になって、3つの台本から1つを選び練習をしました。
その後、隣のグループに対して発表会をしました。
その後、石原先生の選んだ3グループが前に出て発表しました。
どのグループも大熱演! 割れんばかりの拍手に包まれました。
最後は間瀬くんと石原先生による特別バージョン。間瀬くんの子どもらしい声がサイコーでした。
参加者のみなさんの感想の一部です。
- 「切なさ」とは、自分の心を十分に感じきっている瞬間なのかな・・・と思いました。
怒りや喜びには、こんなに思いふけるようなことはないですね。
心で感じる素晴らしい“想い”が“切なさ”
大切にしたいと思いました。 - “切なさ”は今まで自分か感じる(主体として)ことが多いことでしたが、今回、劇をすることによって、他者の切なさを体感したり、切なさに同期していったり、“客観視する切なさ”を体験できました。
これが他者の気持ちを考え、思いやりを持った優しい対人関係に発展していくことを実感しました。
また、セリフ以外の効果も、人間の心理には大きく影響することが分かりました。 - 子どもの役をさせていただいたのですが、物語にも心打たれ、優也役の方の役との一体感にも感心して、私も自分の役を楽しめました。
「演じることって本当に楽しい!」って思いました。演じることで感じられることも新たにあると思いました。
今後、映画、お芝居などを観るときも今までとは違った角度から感じられるようで楽しみです。