7月13日(金)に第3回のおもしろ学校を開催しました。
講師は岩倉市立岩倉東小学校の三浦光俊先生です。
国語の授業でした。
テーマは「 文章を深く読み取る ~主題編~」です。
昨年に引き続いて宮沢賢治の「やまなし」の授業でした。
はじめに、アイスブレイクとして、前回の授業を受けた人を聞いた後、同じテーブルの人同士で自己紹介をしました
次に、絵本を映し出しながら、先生が音読をしました。
音読後、次の課題が出ました。
「五月と十二月で対比されているものやことを探してください。」
例えば
五月・・・昼 十二月・・・夜
一日のうちのいつかのように何か観点を決めて違いを見つけてください。
まずは、各自がプリントにどんどん書き出していきました。
しばらくしてから、グループで自分が見つけたものを発表し合いました。
そして、グループで1つずつ、順番に発表していきました。
下の写真のような対比が出されました。
次の課題は以下のようなものでした。
「次に五月も十二月も○○という点では同じというのを考えてください。」
五月も十二月も・・・・
例 死が出てくる 青い色が出てくる 親子が出てくる 黄金が死のイメージ
下のようなものが出ました。
最後の課題はこれでした。
「この話の主題を考えて書いてください。」
主題というのは、この話が読者にうったえていること、この話を通して、自分が読み取ったことのうち一番大切なことです。人によって読み取ったことは違っていいです。登場人物の誰に焦点を当てるかによっても違ってきます。
次のような主題が出ました。
最後に感想用紙に、今自分が考えている主題、もしくは、今聞いた主題に対して自分が感じたことを書きました。
感想用紙に書かれた主題を紹介します。
・無意味な死などない。生命を輝かせて生きることが大切。
・「人生は夢」やまなしの世界では生と死、親子の絆など人生そのものが描かれているが、それも幻灯に過ぎない。だから、好きなことをして生きた方がいいなと思いました。
・命のリレー(親と子、自然)
・親が子どもに伝える思い「この小さな世界でさえも様々な出来事がある。もっともっと外の世界に目を向けて羽ばたきなさい。」
・人は二つの世界の葛藤の中で生きている。
・人の生死は(カワセミに捕られた魚のように)分からないものであるが、(カニのお父さんのような)智恵のある人に教えてもらいながら、自分の人生を生きれば(やまなしのような)実りがもたらされて、幸福な人生を送ることができる。
・同じ場所で時が経っても日常的に生と死があり、その中で生きていくことに意義がある。
・生と死はいつも近くにあって、良いことも悪いことも1つの中に存在している。
・川底の世界から定点観測のように過ごす中で見過ごしてしまうようなことも1つ1つが波の模様や泡や青い世界の中で美しい世界を作っている。